新潟造船自転車部活動日誌

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第88回全日本自転車選手権ロードレース参戦記

作成者:渡邊友一

6月30日の日曜日、今年は静岡県小山町で行われた全日本選手権に出場してきました。

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この舞台に立つことが日本中のロードレーサーの夢

 

コースは富士スピードウェイの本コースと施設内道路を繋ぐ形で1周10.8kmのコースレイアウト。1周で150m程登る事になります。全日本への出場出来るのは最大で200名。この狭き門を通るにはいくつかある「選考レース」において成績優秀である必要があります。

 今年はチャレンジロードレースにおいて出場権を獲得しました。

渡邊は2015、2017と過去に同じく出場資格を得ています。今大会は合計162名の参加者があり、総距離227kmで争われます。海外で活躍する日本最高の選手である、新城、別府と言った選手を始め、プロ選手、アマチュア最高峰の選手達が出場し、日本一をかけて争われます。

 

今年はオリンピック選考も兼ねている為、どの選手も気合の入り方が違います!しかしながら天気はあいにくの雨。普段は車のレースを行っているコースであり、路面が自転車に適しておらず、レーシングカーのタイヤカスから出た油浮きや、コース上にいくつもある金網排水溝、マンホール、安全ゾーンの無いコーナー間際のコンクリートブロック等、正直ここでレースをするのは危険極まりないという印象。

 

試走も2日間でたった20分づつしか与えられておらず、どの選手も混乱の中、当日を迎え、降りしきる雨と霧の中、「新潟造船」の名を背負い、プレッシャーの中スタートしました。

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レース前にローラー台でアップを行う

 

完走は難しいながらも、テレビに映る、と言う目標を持っておりましたが、スタート直後からプロチームの激しい攻撃が続き、落車転倒が続発。正直、命を懸けて、怪我をしてまで走るリスクは負うべきではない、社会人レーサーの第一目標は「無事に帰る事」です。

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先頭は国際レーサーの別府、わかり辛いですが後ろのほうに渡邊も写っています!

これを徹底して、日本一の舞台でどれだけ走れるか挑戦。でしたが現実は甘くなく、安全に走っていてはどんどん遅れ、気が付いた頃にはハードに攻めれない選手同士で最後方に。今レースは周回レースの為、先頭通過者からある一定のタイムが経過した時点で、レースを継続する事が審判から不可とされます。必死に集団を形成し、前を追いかけ、友人の応援の中、妻の応援の中、ホームストレートに帰ってきましたが、目の前の集団と少し差があった為、なんと1周目終了時点でレースをストップさせられました…。

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最終コーナーを必死に立ち上がる!

同じく10数名が切られ、私たち以下の選手もいきなりの失格。最終順位は139位/162名でした。残念ではありましたが、力不足以上にこのコースでリスクを冒してまで走る事への疑問があり、正直ほっとしました。

 

日本一を決める舞台を走れることは大変光栄でもありますが、やはり覚悟、技量、資質、全てが足りていないことも痛感しました。せめて路面がドライなら…、それでも何周走れたくらいでしょう。しかし、自分自身も社会人選手をやり続けることに、仕事への励みとし、生き甲斐としています。

それ以上に家庭が大事ではありますが、今後も体が動くうちは挑戦は続けていきたいと思います。

 

今回、雨の中コース脇に立ち、応援してくれた妻に最大限の感謝をささげたいと思います。

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雨の中カッパを着てコース脇の補給ゾーンに立ってくれた妻

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たった1周でしたが、走った証のゼッケン

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実はTBSニュースで放送された中に写っていました!

 

CSチャンネルのJスポーツで放送された全日本選手権ダイジェストの中にも映っていました。少しでもメディア出来て、会社の宣伝が出来ればと思っていましたが、今後も頑張ります。以下のURLからYoutubeの動画で確認できますのでご覧になってください。

 

youtu.be